2015年2月7日土曜日

新・日本紀行(22)渥美 「伊良湖岬」 


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 新・日本紀行(22)渥美 「伊良湖岬」 





 http://blog-imgs-44.fc2.com/m/o/n/monodukurifield/IMGP0357_convert_20100621085915.jpg



http://www.city.tahara.aichi.jp/photo_service/image/ph_tahara_style02.jpg




珍しく海辺に立つ「伊良湖岬灯台」



渥美半島の突端を目指して一路、西方へ向かって行く。
渥美町の和地あたりから見通しの良い海岸沿いの道になる。

遥か山上に白亜の建物がが在り、伊良湖ビューホテルと麓の案内にあった。
ここを過ぎると美しい砂浜が続く。 「恋路が浜」といって「日本の渚百選」の他、「道百選」、「音百選」、「白砂青松百選」と色々な名が付く名所である。ここまで来ると渥美半島突端の岬は近い様だ。

広いスペースの駐車場があるが夕刻でもあり人影もまばらであった。
岬の先端はこれより更に徒歩で向かうようだ、舗装されたゆっくりした登りの歩道を行き、今度は急な階段を下るとよく整備された波打ち際の遊歩道に出た、ここに白亜の灯台があった。

通常、灯台は岬の高所高台に存するが、伊良湖灯台は岬先端の海上にあり珍しいケースであろう。
これには一寸した訳があったようだ・・?。

伊良湖の海峡は伊勢湾、三河湾の広大な海域の激しい潮の出入のある処である。
この海域は日本三大潮流と言われる伊良湖水道(三重県鳥羽市-愛知県渥美町)であり、他に大畠瀬戸(山口県柳井市)、早崎瀬戸(長崎県口之津町)といわれる。

又、日本三海門の一つとも言われ、(伊良湖水道、阿波の鳴門、音戸の瀬戸)昔は『 安房の鳴門か、音頭の瀬戸か、伊良湖度合いが恐ろしや 』と船頭衆の歌にも唄われている。


この海域の伊良湖岬と対して鳥羽市の神島(海峡中央部にある島)の間にある伊良湖水道がある。
水道中央部には海上交通安全法で定められた伊良湖水道航路があり幅約1,200メートル、長さ約3,900メートルの狭い航路が指定されている。 
名古屋、四日市、三河方面の大型船舶が1日100隻以上通行し、小型船舶が多数往来していて海運事故が発生し易いところである。
こんな訳でここの岬の灯台の役目は大きい。 その為、少しでも近く、海上にあるほうが良いのであろう。


灯台とは逆に、岬の高台には管制塔とともに白亜の立派な建物が立つ。
伊勢湾海上交通センター」で、伊良湖水道航路における船舶航行の安全を図るため、海上交通情報の提供と航行管制の業務を行っているという。

こうして眺めていても、海上には大型船が多数行き来しているのが判る。 


灯台の遊歩道から海岸の波打ち際に沿って、元の場所へ戻る。
恋路が浜」の長い海岸線と遠く高台に在るホテルの風景が一服の絵のように美しい。

民俗学者の柳田 国男氏がここに遊び、拾った椰子の実の話を島崎藤村にしたところ、藤村がその風景を想像して創ったのが「椰子の実」の詩とされている。
 
椰子の実』 詞 島崎藤村  曲 大中寅二 
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月

旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる
枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ
思いやる 八重の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん



伊良湖フェリーターミナルは夕刻も迫り、最後の航海も終えたのだろう、今は静まりかえっている。
桟橋付近は日没真近の夕陽が美しい。 
時間的にかなり遅くなったが、生活感の余り感じられない伊良湖を後にする。

R259通称「田原街道」を行く。
市街へ着いた頃はすっかり闇に包まれていた。
賑やかな街の一角に、奇妙な名前の道の駅「田原めっくんはうす」があり、今夜はここで車中の人となる。 

次回は田原・「渡辺崋山






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