2013年8月23日金曜日

新・日本紀行(121)九十九里浜 「小湊と日蓮上人」







 新・日本紀行(121)九十九里浜 「小湊と日蓮上人」 



行川アイランドを左に見ながら、丘陵地というより山間地と云ったほうがいい。
つかのトンネルを抜けると、小湊の港へ出た。

気持ちのいい、静かな港・「鯛の浦」である。 



字の如く、本来深海を単独で回遊する魚なのに、水深10~20mを鯛が群れをなして泳いてる。 
学術的にも解明されていないといい、不思議な魚で一帯は天然記念物に指定されている。


 
日蓮が誕生した際、無数の鯛の群れがここに集まってきたとされ、この現象が奇跡とされ聖人の化身との伝説もある。 

現在も鯛の浦の鯛は、餌を与えて手厚く保護しており、捕獲したり食したりはしないという。



このすぐ前に「誕生寺」が在る、日蓮は1222年(鎌倉初期)、ここ小湊のこの地に誕生した。 
その後、直弟子 (1276)によって、生家跡地に建立したのが高光山・日蓮誕生寺である。


日蓮は、この地の奥山「清澄寺」に12歳で「僧」になるため入山し勉学に励んだ。
その後、鎌倉、比叡山などに遊学し、その後得度して布教活動を始め、日蓮宗、日蓮正宗、法華宗などを広め開祖となる。

他宗派(念仏宗)を批判しながら、著書「立正安国論」を表し、時の執権、最高実力者の北条時頼に送るが、逆に批判、法難をあびて伊豆に流されたこともある。 

日蓮に縁のある寺院に身延山・久遠寺があり、東京・池上本門寺にて逝去している。



ところで日蓮宗派のお題目は「南無妙法蓮華経」である。 

「南無」とは「~を信じる」、「妙法蓮華経」つまり「法華経」を信じよう、という事。 
このお経の特徴は、全ての生きとし生ける者は皆成仏できると説いている点で、わざわざ西方極楽浄土に行かなくても、この娑婆世界で十分成仏できると説いている。 

本来は法華経を読めばよいが、できない場合は、「南無妙法蓮華経」と唱えるだけで同じ功徳が得られるともいうこと。




清澄山の山頂近くに「清澄寺」がある。

創建1200年を誇る、格式ある古刹であり、日蓮は12歳でこの山に入り教学し、得度している(高名な僧になっている)。 

清澄寺は、比叡山延暦寺の流派である天台宗であったが、後に真言宗に変じ、大正期に日蓮聖人の銅像が完成してから信者が増え、昭和24年にこのお寺は日蓮宗に改宗、大本山として現在に至っている。


清澄山は標高377m、房総半島で2番目に高い山で、麻綿原高原へ続く尾根の道は、四季を通じてハイキングの名所である。 原種ツツジに興味のある小生、「キヨスミツツジ」の名所でもある。



海岸沿いに旅館やホテルが並ぶ鴨川のメインロードの中心に、御存知「鴨川シーワールド」が在った。 さらに海岸に沿って鴨川漁港の南に明媚な島々が広がっている、

「鴨川松島」というらしい。 

外房随一の名勝といわれ、水平線から昇る朝日をバックにした景色は素晴らしいといい、「新日本百景」の1つにも選ばれている。



その島群の一角、大海海水浴場の南に、「仁右衛門」という島がある。 

島名は、島主の平野仁右衛門一族が一戸だけ住んでいることに由来するという。 
居宅は、300年の歴史を刻んだ木造の立派な建物があり、今でも住んでおられるという。


1180年 静岡県伊豆の韮山に流刑されていた「源頼朝」が挙兵する。

頼朝軍と大庭景親のひきいる平氏軍が、相模国(神奈川県)の石橋山で戦い、平氏軍は3000人あまり、頼朝の兵はわずか300人足らずで敗れる。
頼朝は海を渡り、安房(千葉県)へと逃げた。
この時、追っ手をさけて身を潜めたと伝えられるのがこの仁右衛門島であり、今でも洞窟が残っているという。

その後、頼朝は地元の千葉介等、諸侯の協力を得て鎌倉へ戻り、平家清盛一門打倒への準備が整っていくのである。

天津小湊町と鴨川市は、平成17年2月に新「鴨川市」として合併誕生する。


次回は「南房総




   


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