2013年7月2日火曜日

新・日本紀行(113)日立 「水木浜・Ⅱ」







 新・日本紀行(113)日立 「水木浜・Ⅱ」 



日立の南に「水木浜」という浜辺が在る。 

ここは、何と72年毎に神事が行われる祭事場である。

茨城県内陸部、水府村に「東金砂神社」と金砂郷町に「西金砂神社」と、奥山に両神社が鎮座している。 
両神は平安初期に日立市の水木浜の大島という磯に出現し、後に内陸地の東金砂山と西金砂山と相対して聳える山上に、其々祀られたという。
伝説によると西金砂山の神は女神で、東金砂山の男神に嫁いで夫婦になったとも伝えられている。

その金砂両神社の大祭礼は、何と「72年毎」に行われるという。
なぜ、72年毎かは定かでないが、祭礼は「磯出大祭礼」といい「金砂大田楽」とも言われる。

磯出大祭礼の当日は、東、西金砂神社が、それぞれに総勢500人を超える氏子が7日間(6泊)をかけ、常陸太田市を経て日立の「水木浜」までの往復約70kmの道のりを古式にのっとり渡御(行列)し、水木浜の清い潮水で御神体を浄めるという神事である。 
これはは五穀豊穣、天下泰平を祈願して72年ごとの未年(ひつじ年)に行われるという。


第1回目が平安初期の(西暦851年)から第16回目の前回が昭和6年に行われ、第17回目が昨年の平成15年3月に行われた。

この間、時代の変遷、変動期にも一回として途絶える事無く、受け継がれているという。 
渡御の途中には、休憩して神事を行う御休場(おやすみば)と、宿泊して田楽舞や神事を行う御泊場(おとまりば)が各地に設けられる。

金砂大田楽の田楽とは、民間の舞踊で田植の時、笛や太鼓を鳴らして五穀豊穣、万民豊楽を願うもの。 
昨今では田楽舞といって伝統の舞踊形式になっていて、渡御行列の際に奉納されている。 又、この期間は地元・地域の郷土芸能や伝統行事の奉納披露も行えわれ、大祭を盛り上げる。 

ただ、昔日に人々の平均寿命は72歳以下であろうし、神社の氏子、祭事関係者は無論、御近所さん達にしても存命中にこの大祭礼に遭遇することもなく、寿命を全うしてしまった人もあろう。
正に、一生に一度、遭遇するか、しないかの大祭礼なのである。 
運良く祭事に携わった人達は、正に「天運」といっても過言ではなく、更に、参拝に授かった人々も「幸運」の持ち主なのである。



ところで、小生、ふとした縁で、一昨年(2003年)の大祭に孫娘と一緒に参拝し、御札(おふだ)まで授かっているのである。 
そして渡御行列及び水木浜での神事を謹んで参見している。 実に小生も、所謂、幸運の一人なのである。

因みに、次回は2075年の開催である・・!。 
今回見逃した方は、がんばって長生きして下さい・・!!。



次回、 日立 「金砂神社磯出大祭礼」 






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