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日本周遊紀行(132)厚木 「厚木の山地」(2)
前回に引続き「厚木周辺のハイキング・コース」の紹介です・・、
★ 日向山コース(家族向き)
広沢寺温泉から日向薬師へ向かうコース。
大沢川からは水のせせらぎが聞こえ、小さな鳥居が見えたら大釜弁財天で、川音を聞きながらの森林浴は格別である。
山道に入ってしばらくは七曲りといわれる急な上り道、上りはやや急であるがほんの5分ほどで尾根道に出て、更に緩やかな上り道を歩くと標高404mの日向山頂上へ到着、木々の間から相模平野が眺められる。
下りきったところに重厚な造りの「日向薬師」がある。
「日向薬師」は平安時代後期には霊場として栄えていたといわれる。
寺伝では奈良期の霊亀2年(716年)、行基の開山といわれる。 だが、境内からは奈良時代にさかのぼる寺院跡は発掘されておらず、実際の創建は10世紀頃と推定されているという。 修験道の霊場で、本堂、薬師三尊像は文化財。
柴折薬師(高知県大豊町)・米山薬師(新潟県上越市柿崎区)とともに「日本三大薬師」に数えられることもある。
又、峯の薬師(相模原市津久井町)・高尾山薬王院・新井薬師とともに「武相四大薬師」としても信仰を集めており、源頼朝、政子も深い信仰を寄せていたという。
一時期は勅願寺になり、江戸時代末期には 13坊を数えたと言われる。
◎ 歩行時間:約2時間15分 バス本厚木⇒広沢寺温泉入口
★ 鐘ヶ嶽コース(ハイカー向き)
広沢寺温泉付近の鐘ヶ嶽の登り口から山頂手前の浅間神社まで、二十八の道程に分けてそれぞれの箇所に1丁目から28丁目までの石碑が置かれている。
鳥居をくぐり野道を進むと、やがて標高561メートルの釣鐘状の山が見える。
石碑や石仏が置かれた急な坂道を登りきると大岩を抱いた展望地が在る。ここから急な石段を登り切ると浅間神社があり、山頂はその裏手にある。
下りは大山を正面に見ながら尾根道をゆき、山ノ神トンネルへ下りて林道から広沢寺温泉へ。昔の人々が「山の神」として深い信仰心をこの山に寄せ、名残を残す旧跡などが点在している。
このコースはせまい急坂などチョット危なっかしい箇所もあるので、幼児連れのハイキングには遠慮したほうがいい。
広沢寺温泉「玉翠楼」は、山間の落ち着いた和風一軒宿で、男女の露天風呂もあり、周囲は竹林に囲まれ、春には桜が見事である。
源泉泉質は ph10.3の強アルカリで美肌効果抜群であり、女性には特に評判が良いという。 名前に因んだ広沢寺が隣地にある。
◎ 歩行時間:2時間30分 バス本厚木駅⇒広沢寺温泉
★ 経ヶ岳・仏果山(ハイカー向き)
高取山(荻野)522m⇒華厳山602m⇒経ヶ岳633m⇒仏果山747m
厚木市の国道412号の荻野地区から西に聳えているのが高取山、華厳山、経ヶ岳などの5~600m程度の山々で、この地区では西山と称されて親しまれている。
山麓はゴルフ場や民家が広がっていて登り口は判りにくいが、主にR412のバス停を「東谷戸」、「源氏河原」、「上荻野」などで降りて山方向へ向うと、所どころに高取山への案内板がある。
一端に取り付けば、あとは尾根筋の一本道で判りやすい。
稜線の向こう側は大規模な採石場であるが、やがてこの尾根まで砕石箇所が延びてきて山道は無くなるらしい。
地元の自然愛好者は自然破壊だとして反対しているが行政も認可の方向らしい・・!。
尾根道は樹林帯のため展望はあまり良くないが、経ヶ岳付近からは周囲、特に丹沢連邦の景色が良い。
西側の稜線上(経ヶ岳から半原越へ下る道)に「経石」と呼ばれる巨岩がある。
この名は昔、弘法大師がこの岩に経文を納めたことに由来しており、この岩がある山だから経ヶ岳と呼ばれるようになったと言われている。
そう言えば華厳山、経ヶ岳、仏果山など仏に因んだ名称が多い。
仏果山山頂手前はちょっとした痩せ尾根と岩場があり、仏果山には展望塔もある。
山頂から宮が瀬乗越、高取山(705m)は、宮が瀬湖、半原方面の展望が雄大である。
◎ 歩行時間:約4.0~4.30時間 バス本厚木⇒半原、上荻野行き、東谷戸、源氏河原、上荻野下車
引続き、厚木の山地(3)
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