2016年10月31日月曜日

平成日本紀行(146)鹿児島 「西南の役と城山」





九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)




 平成日本紀行(146)鹿児島 「西南の役と城山」 




https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ce/Seinansenso_snou.jpg
鹿児島暴徒出陣図 (月岡芳年画)



 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/76/Saigo_Cave_at_Shiroyama.JPG
最後に立てこもった城山の洞窟、





旅の記録;「日本一周」へリンクします

西郷はついに立ち上がり『政府に尋問の筋、これあり』と唱えて、部隊の編成が開始され、正式に薩軍を整えて出兵を決定し、途中、九州各地の不平士族も加わり遂に、明治10年西南戦争へと突入したのである。
西郷の兵力約3万のうち、1万3千が私学校員で占められた精鋭であった。

西郷は、先ず政府熊本鎮台のある熊本城を攻めた。 
国民皆兵制度によって誕生した農民・町民兵士が守る熊本城を、薩摩の士族で組織された正式軍隊が攻めるのだから、早々に城は落ちると思われた。 

しかし、熊本城は持ちこたえ、二ヶ月後には有栖川宮熾仁(たるひと)親王を征討総督に陸軍卿・山県有朋を首領とした政府軍が入城、兵力・武器・弾薬の補給に優った政府軍が優勢になった。

薩軍は熊本城、田原坂、山鹿での激戦の後、次第に劣勢に立たされ、西郷軍は退却を余儀なくされる。 政府軍に追われた薩軍は鹿児島に戻り「城山」に布陣する。

この時、城山に向って惜別の演奏をしたのが海軍軍楽隊、楽長・中村裕康ら23人であったという。 

日本の本格的な西洋音楽は、薩英戦争(1863年)で英艦の軍楽隊を聞いた薩摩藩から始まったとされるが、中村はこの軍楽伝習隊の一人だだったという。 
城山最後の夜、薩摩軍はこの世に思い残す事無く、「西郷どん」との別れの宴を開いた。 

この時、城山周辺には詩吟、薩摩琵琶、フルートやギターが響きわたったという。


政府軍の攻撃に追い詰められた西郷は城山の岩崎谷に本陣を構え、最後の五日間を西郷洞窟で過して、1877年9月24日に自刃した。  
享年49才(51歳の説もある)であった。



西南の役』 漢詩から  

偶感」 西郷南州
幾歴辛酸志始堅
丈夫玉砕愧甎全
吾家遺法人知否
不為児孫買美田

偶感」(詠み)      
幾たびか辛酸を歴(え)て 志始めて堅し
丈夫は玉砕するも 甎全(せんぜん )を愧(は)ず
吾が家の遺法 人知るや否や
児孫の為に 美田を買わず

偶感」(現代訳)
幾たびか困難を経て意思も強固になり 
不業不屈の精神は養われる
男子たるものは たとい玉となってくだけるとも、
瓦となって身の安全をはかるのを羞とするものである
我が一家の遺訓を人は知っているだろうか
児孫のために立派な田地を買い残すことはしないのである 
(大久保利通に当てた書簡でもある)


城山」 西 道仙(明治期のジャーナリスト・政治家・教育家・医者)
孤軍奮闘破囲還
一百里程塁壁間
吾剣既折吾馬斃
秋風埋骨故郷山

城山(詠み) 
孤軍奮闘 囲みを破って還(かえ)る
一百の里程 塁壁(るいへき)の間
吾が剣は既に折れ吾が馬は斃(たお)る
秋風(しゅうふう)骨を埋(うず)む故郷の山


次回は、「南州遺訓

  
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