google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 新・日本紀行(110)唐津 「唐津城」

2016年5月7日土曜日

新・日本紀行(110)唐津 「唐津城」



九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)





 新・日本紀行(110)唐津 「唐津城」 





https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/60/Karatsu_Castle.jpg/800px-Karatsu_Castle.jpg




https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/9/9e/KaratsuCastle1.jpg





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のんびり朝食を摂って、宿を出たのが7時半を回っていた。
虹ノ松原の尽きる所の西端部は、一級河川の「松浦川」の河口になっている。
尤も、河口から奥まった所まで、松原砂州の西南地域は広大な水域をなしている。 
唐津城の築城主の寺沢氏が慶長7年から13年にかけ、松浦川の大改修など土地の改良に努め、現在の姿になったという。 

河口の先端に水に写して「唐津城」が立つ。 
松浦川河口に架けられた舞鶴橋、洒落た造りの欄干の端に石灯篭風の石柱に、平仮名で「まいずるばし」と刻してある。 
この橋を手前に配して、緑の小山(舞鶴公園)の頂きに唐津城天守閣が毅然と立ち上がっている。実にすばらしく、一服の絵をみるようである。 

この城は、東に虹ノ松原と西側に西の松原が広がり、左右両翼に広がる松原があたかも「鶴が翼」を広げた姿に似ていることから、「舞鶴城」とも別名で呼ばれている。
城域の下部へ到って、海抜43mの高度がある石段を息せきって登る。 
入城門まで達したが、やはり時間外で城内入城は出来なかった、写真で我慢しよう。 
見上げると、そそり立つ石垣の上に白亜の天主が朝日に輝いていた。



唐津の北方松浦半島の先端に、「文禄・慶長の役」に際し築かれた豊臣秀吉築城の「名護屋城跡」が在ったが、時過ぎて江戸・徳川期には無用の長物となって廃城になっていた。 

この城を石垣までの取り壊し、その解体資材を用いて慶長13年(1608)に築城されたのがここ「唐津城」だったいう。 
代官を任せられたのが克っての秀吉の側近の一人、唐津藩初代藩主・寺沢広高であった。
唐津湾に面した小高い満島山に配置され、松浦川の流れを引き寄せて南側には堀割を造り、東側には河口を開き防御と舟運の便を図った。
これら唐津城の築城技術は特筆すべきもので、広高によって7年の歳月を掛け築城された。



戦と無縁の現代においては、その景観の素晴しさが最大の魅力である。 
城をシンボルとして唐津の風光明媚な町並の基礎を築いた初代藩主・寺沢広高の功績は多大なものがあると言える。
初代寺沢家の後、大久保家、 松平家、 土井家、水野家、 小笠原家と徳川譜代の大名衆が引継ぐが、水野家の初代忠任(ただとう)の時に「虹ノ松原一揆」が起こったことは先に述べた。

其の唐津藩主・水野家第4代藩主忠邦(ただくに)は、藩政の傍ら幕閣入りの活動も積極的に行い、希望が叶って徳川家のお膝元・浜松へ転封した後、大坂城代・京都所司代などを経て江戸出府、幕府・老中と出世している。 
忠邦が行った「天保の改革」は有名であり、天保10年(1839年)に老中首座となっている。

唐津城は、時代が流れて明治の廃藩置県によって廃城となったが、昭和41年(1966)に現在のものとして復元されている。


次回は、「松浦半島

  
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