2015年11月13日金曜日

四国の旅・愛媛県; 伊予宇和島 「和霊神社と竜馬」





四国の旅・愛媛県; 伊予宇和島 「和霊神社と竜馬」





龍馬が襲われた京都の寺田屋




高知桂浜の竜馬像







坂本家の守護神"和霊神社".




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藩主・秀宗が入部する際、本家仙台より相当額の借金をしてきた。
その返済の時期が迫り、本家よりの返納督促もあった。 この時、清兵衛は領民には藩事情は一切知らせず、藩内藩士の給金を一部返上(半額という説もある)して、その処置を行おうとした。 
この事が一部藩士の恨みをかい、政敵・桜田一派との確執のなかで政争に敗れ、1620年ついには暗殺されるにいたった。 領民は深く嘆き悲しみ、藩主に清兵衛の霊を慰むべく社を建てるよう懇願した。願いは叶って小さな社ができ、民衆はこぞって御参りしたという。  

藩主・秀宗は民の意を悟って数年後、この社を土俗神から京都の正使・奉幣使(ほうへいし:勅命によって幣帛〔へいはく 供物〕を山陵・神宮・神社に奉献する使者)を呼んで御祓いを上げ、正規に神社とし一社を改たに建立した。
これが和霊神社の起こりであり、 民意によって、しかも一藩士のための神社を起こした例は日本では皆無であろう。
清兵衛という、領民のための政治を行った江戸初期では珍しい行政家が、一藩の中心的「」に成ってしまった為、この藩の行政体質がその後引き締まったことは想像に難くない。
そのことは江戸末期、伊達宗城(だて むねなり)という名君が生まれたのは、無関係では無さそうである。


因みに、土佐・高知の龍馬の祖先である才谷屋(現「南国市才谷」出身で、高知城下で質屋を営んでいた。
幕末は土佐藩の家老や中老の家禄を抵当にして金銀の融通を行う商家。
坂本家の祖先に当たる)が、この社の事情に感じ入って和霊神社を坂本家の守り神として宇和島から分霊し建立している。 
幕末、脱藩の決意を固めた龍馬は、この和霊神社(高知市神田)に立ち寄り、同志・沢村惣之丞とともに水盃(別れの杯)をしたと伝えられている。 
高知・和霊社は、脱藩して大きく飛躍し新しい日本をつくった坂本龍馬の事跡を讃え、後世に伝えていくことを目的に例年、「龍馬脱藩祭」が行われているという。
 

宇和島・和霊神社は海上守護神としても信仰を集め、地元では「和霊さま」の名で親しまれているという。
境内には「和霊土俵」といって宇和島の代表的な闘牛場があり、宇和島最大の祭り、和霊大祭と相まって名物の闘牛大会が例年の時期に行はれる。

宇和島の闘牛は全国的に知る人ぞ知るで、当地方の代表的行事である。 
人間の相撲と同様、前頭から横綱まで番付があるが、闘牛は横綱は横綱、大関は大関、同じ格付けで闘う。もし仮に横綱と前頭を対戦させたとしても勝負にならないという。
闘牛は、八百長なしの真剣勝負の世界なのである。 
相撲には賞金が出るが、闘牛では「給金」とよばれるファイトマネーが支給されるという。 しかも敗けた方の牛に多く支払われるといい、勝牛4割、負牛6割と決まっているという。これには敗けた方の牛主に対する慰めの意味があり、宇和島ならではの麗しき伝統でもある。


次回、闘牛について、

  
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