google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 新・日本紀行(120)御宿  「文教の町」

2013年8月23日金曜日

新・日本紀行(120)御宿  「文教の町」









 新・日本紀行(120)御宿  「文教の町」 





御宿」は文教の町であった・・!、

岬町は、広大な太平洋に突き出した太東岬にちなんで命名されたのだろう。
美的に単調な九十九里浜はここ太東岬を境に一変する。 一般的にこらから先は「南房総」と称しているようである。 

複雑に入組んだ海岸地形は独特の海岸美を形成していて、ここには観光施設やレジャー施設も多く、歴史や文化の色彩も濃く、首都圏の観光拠点にもなっている。 
また黒潮流れる温暖な地は各種花々の栽培が盛んで、海岸道路を”フラワーライン”とも称している。 

ようやく雨も小降りになってきて、明るさも増してきたようで、これから拙車はその南房である、国道128号・愛称である「外房黒潮ライン」を行く。

清流・塩田川を渡り、左に大原の港を眺めながら、「御宿」へと差し掛かる。
この御宿には心温まる逸話があった・・、


明治35年、猛烈な台風で御宿小学校は全壊した。

財政難の時代、時の校長・伊藤鬼一郎氏と村長は全村民に同意を得て、学校建設の為、毎日五厘(一銭の半分)の日掛貯金を実施した。 
その後、毎戸2倍の一銭とし、実に9年間に亘り一戸の脱落者もなく達成したという。

集まった金額3万円余(現在の価値で約1億8千万円)を以って独力で737坪の立派な新校舎を建てたという。
五厘は、儒教の「五倫五常」の五倫に通ずるとして、新たに学校名を「五倫黌御宿小学校」と名付けたという。 

五倫」とは、人として守るべき五つの道、君臣の義、父子の親、夫婦の別、長幼の序、朋友の信、「五常」とは人としての心得、仁・義・礼・智・信を言う。


小学校のすぐ南に歴史民俗資料館がある。
ここの一角に教科書を専門に収集した「五倫文庫」なるものが有り、当時の校長伊藤鬼一郎氏が、毎年使用される教科書を保存し比較研究したのがその始まりであると。 
氏は、初等教育が次の時代を背負ってゆく少年少女に如何に重要であるかを早くから認識され、 特に世界が平和の中に共存してゆくには、未だ天使のような清い心の幼い時に、正しい教育をすることが不可欠なのだという信念のもとに実行された。

収集した教科書は国内25000冊、国外50数ヶ国7000冊に及ぶ。


昨今、中高歴史教科書の記載の仕方が問題視されるときがあるようで、当の執筆者、関係者は、御宿の教育関係者に問うてみては如何かな・・!!。

御宿町は文教の街として、その名を千葉県のみならず全国的に知られているという。

 

御宿海岸は大幅な砂浜に覆われており、同じ海岸線でも九十九里浜とはまったく異なる姿を見せている。 
白い砂浜が波のようにうねり、海辺を見なければまるで砂漠のようである。

大正期の作家の「加藤まさお」が、病気療養のために滞在していたのがこの浜で、この地で童謡「月の沙漠」が生まれたという。



月の砂漠』 加藤まさを 佐々木すぐる(曲)

月の沙漠を はるばると
旅のらくだが 行きました
金と銀との くらおいて
二つならんで 行きました


次回は、「合併の町







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