2010年6月27日日曜日

日本周遊紀行;温泉と観光(34) 日本三景「松島」

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日本周遊紀行;温泉と観光(34) 日本三景「松島」



芭蕉が口をアンぐりと開いたまま、声が出なかったという「松島」・・、



写真:松島



嵯峨渓や奥松島を抱えた風光明媚な「鳴瀬町」(現、東松島市)を後にして、ようよう松島へ来た。 

あいにく雨模様であるが、雨の松島も良いもんだ・・?  と強がりの一人合点して、例の海辺の大駐車場に車を置き、先ずは「五大堂」へ向かった。


雨に霞んだ日本三景の松島も実にいい・・!!。 
万葉の昔より風光明媚で知られ、俳人「松尾芭蕉」も賞賛した松島は、やはり何回見ても素晴らしい。



『 松島や ああ松島や 松島や 』

の句が広く知られている。

これが芭蕉作と言われることがあるが、実際は、江戸時代後期に相模国(神奈川県)の狂歌師・田原坊が作ったものと言われる。



『 松島や 鶴に身をかれ ほとゝぎす 』

曽良(芭蕉の弟子、奥の細道の同行者)


実は、芭蕉は、「奥の細道」の中で松島の句を示していないという。

『 絶景にむかふ時は、うばはれて不叶 』絶景を眺めると、感動の余り思うように句が作れなかったという。
又、中国文化人の間では、「景にあうては唖す」(絶景の前では黙して語らず)に感化され、意識的に句を示さなかったとする見方もあるという。



絶景唖然」・・、

絶景を見ると感情が先走って、言葉が出てこない。 その通りであろう・・!!。
最近の流行語に「引く」という言葉がある、一般には引っ張る(pull)、 綱を引く、ボートを綱で引く、荷車を引く、人のそでを引くなどの意味があり、「身を引く」も第一線から身を引く、事が表沙汰にならないうちに身を引いた・・、等であるが、驚いて思わず身を引くと言う意味も有る。 

最近の若者は、この意味を「引いちゃうよね・・!!」と表現するらしい。 
絶景を見たとき、一瞬「身も心も引いてしまう・・」、おそらくこの様な絶句の状態になってしまうだろう。


日本三景・松島


御存じ「松島」は「日本三景」の一つである。

日本三景とは、ご存知、ここ松島町の「松島」、京都府宮津市の「天橋立」、広島県廿日市市の「厳島(宮島)」の三つの名勝地のことで、儒学者・林春斎が全国を行脚した際の著書「日本国事跡考」に、卓越した三つの景観として「丹後天橋立、陸奥松島、安芸厳島、三処を奇観と為す」と書いたのが始まりと言われている。


その景観は海と緑が対象の妙をなし、その美しさは人々の心の琴線に触れる。
海に囲まれた国、日本を象徴するこれらの絶景は、まさに天が我々に与えてくれた自然の恩恵であり、古き時代から数々の歴史の表舞台に登場し、和歌や文学にも登場してきた日本三景で、いつの世も代わることなく人々を魅了する、日本人の旅の心の原点である。


各三景地には記念碑が記されているが、面白いのは、其々紹介する順序が違っており、天橋立では林春斎の原典通りの「天橋立、松島、厳島」、松島では東から「松島、天橋立、厳島」、厳島では西から「厳島、天橋立、松島」の順となっていることである。


2006年、天橋立、松島、宮島の日本三景観光協議会では、林春斎の誕生日の7月21日を日本三景の日と制定している。

林春斎」は、江戸時代前期の儒学者、父は林羅山(家康に抜擢され、23歳の若さで家康のブレーンとなる、2代将軍徳川秀忠〈家康の3男〉に講書を行う)、名は又三郎・春勝、号は鵞峰(がほう)、父とともに幕府に仕え、幕政に参画した。 
三代将軍徳川家光に五経(四書五経:ししょごきょうともいい、儒教の経書の中で特に重要とされる九種の書物の総称)を講義し、訴訟関係・幕府外交の機密にもあずかった。 

日本史に通じ、父羅山とともに「本朝通鑑」「寛永諸家系図伝」など幕府の初期における編纂事業を主導し、近世の歴史学に大きな影響を与えた。



小生も、この後、西日本の沿岸を巡ることになるので、他の2景勝地、安芸の宮島(厳島)、丹後天橋立の地を訪れることを楽しみにしている。

因みに、日本三景にならって実業之日本社主催による「新日本三景」の選定が行われ、全国投票の結果北海道七飯町の「大沼」、静岡県清水市(現静岡市)の「三保の松原」、大分県中津市の「耶馬渓」が選ばれているという。


次回は、松島「五大堂」 



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