google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 日本周遊紀行(80)苫小牧 「駒大苫小牧高」(2)

2010年4月4日日曜日

日本周遊紀行(80)苫小牧 「駒大苫小牧高」(2)

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日本周遊紀行(80)苫小牧 「駒大苫小牧高」(2)



高校野球ファンの小生が「歓喜」した年・・!、

この年(2,006年)、駒大苫小牧は中京商(現・中京大中京)以来の73年ぶり3連覇を目指した。
3回戦、準々決勝と粘りの逆転勝ちをして観客を魅了し、決勝戦は駒大苫小牧のエース・田中将大投手と早実のエース・斎藤佑樹投手の投手戦となった。 
そして、20日の試合では延長15回引き分けで決着がず翌日の決勝再試合では、この試合で4連投となった早実斎藤投手の前に3対4で惜敗する。 
駒大苫小牧の3連覇はならなかったが。 しかし、北国のチームが3年連続決勝進出はまさに快挙であり、そしてこの決勝戦は歴史に残る一戦ともなった。 田中将大投手は試合後、「全力でやったので悔いはないし、涙も出てこなかった。」と語っている。

ちなみに夏の甲子園の決勝戦で、引き分け再試合になったのは1969年(昭和44年)大会の松山商(愛媛県)と三沢(青森県)の決勝戦以来・37年振り2回目である。 
この時は延長18回制だったので15回に縮小されてからは初めての決勝引分け再試合であるが、あの時は松山商が再試合で勝利を収めて優勝している。(詳細は「西日本編・松山市」の項で記す予定 ) 

又、駒大苫小牧は2005年夏の南北海道大会支部予選1回戦から2006年夏の甲子園準決勝・智弁和歌山戦まで「公式戦48連勝」を記録していたという。
史上2校目の3連覇がかかった駒大苫小牧(南北海道)と27回目出場で初優勝を目指した早稲田実(西東京)が対戦した試合は、延長15回を終えて1―1で譲らず規定により引き分け再試合となった。本格派右腕のエース、粘り強い打線など決勝で対戦する両校は似た部分が多く、チーム力も互角だが、3年連続決勝進出の経験と日程面での有利さで駒大苫小牧が頂点に近いと見ていた。 

ここまで4試合を戦った駒大苫小牧に対し早稲田実は5試合、先発が予想される駒大苫小牧の田中が2連投に対し早稲田実の斎藤は3連投になる。 さらに駒大苫小牧にとっては、田中が復調の兆しを見せたことは追い風でもあった。
しかし、結果は両エースは譲らず翌日再試合になる。

高校野球FanでTV観戦士の小生は、試合開始を今や遅しと待ち構えていた、それにしても凄い試合であった。 
田中(先発は菊池)と斎藤の投げ合いは予想通りであり、両チームともチャンスは作るが、あと1本が出ない、7回まで0対0、8回に両チームとも1点を入れた時には、これで試合は動くと想定したが更に投手戦が続く、両投手による力のこもった投球に酔いしれて気が付いたら夕刻になっていた。1点をめぐる攻防は更に延々と繰り広げられ固唾を呑んで見ている間に、こうなれば是非引き分け再試合になって欲しいと願うばかりになっていたが、遂にそれが実現し明日へともつれ込んだのであった。 甲子園らしい炎天下、野球の醍醐味を堪能させてくれた1日であり、又、明日1日楽しみを延ばしてくれたのは有難かった。 

次の日、37年ぶりの決勝再試合は大会を一層盛り上げたといってよい。 
TV、新聞は大見出しで大騒ぎをし、野球が低迷すると言われる中、野球Fanならずとも興味を注いだ。 特に、早実の斉藤投手がマウンドで汗を拭くシーンが話題となり、「青いハンカチ王子」といって女性連がもてはやし、久しぶりに「甲子園のアイドル」が出現したのであった。

さて、再戦もやはり投手戦模様で推移したようで、夏の大会は、猛暑の中でエース投手が連投に次ぐ連投で投げ抜くのが常であり、再度の決勝戦を見た限りでは田中投手は調子が万全でなく、むしろ斎藤投手のタフさばかりが際立ったようで、最後は両エースの微妙な調子の差が明暗を分けたようである。そして残念ながら駒大苫小牧高の三連覇はならなかったが、その戦いぶりと結果は多くの人々に、それ以上の強烈な印象を与えた。


平成18年度、仙台・楽天イーグルスに高校生ドラフト一巡目で入団した田中将大投手、甲子園決勝では球史に残る投げ合いを演じた斎藤投手は早稲田大へ其々進路が決まったようだ。 
田中にとっては、何かと斎藤と比較されたことが「嫌でした」と本音を吐露し、斎藤には夏の決勝、国体と敗れたがプロでは後れを取るつもりはない。 斎藤は4年後のプロ入りを視野に入れてるが「年俸とか、成績面とかで引き離していきたい」と言い切った。
勝利の女神は早実にほほ笑んだけれど、北日本勢が力をつけていることを全国に印象づけた。

因みに、1回戦チームと揶揄され、ほとんどの選手を地元出身で固めて山形県勢として初めて準々決勝まで進み、早実を終盤までリードして苦しめたのは日大山形高だった。
2回戦では山形県勢の初ベスト8なるかの注目の試合で、名門・今治西高との対戦は延長13回、今治が2点を挙げて勝負あったかなと思ったが、その裏3点を挙げてサヨナラ勝ちを演じたのだ。 

勝負の結果は「下駄を履くまで判らない」と言われるが、1回戦オンリーの県代表・山形ナインがそれをやってのけたところに意義があり、東北人の小生は当然山形勢を応援していたが、この結果には踊り上がったものだつた。

時に勝負の神様は残酷な演出をするものであるが、一発勝負の高校野球は特にそうであり、ここが又、たまらない魅力なのである。
駒大苫小牧高の選手諸君、感動を有難う・・!!。


【決勝】  
駒大苫小牧 1 - 1 早稲田実 ※延長15回引き分け(決勝での引き分けは37年ぶり2度目)
駒大苫小牧  000000010000000=1
早稲田実業  000000010000000=1



【決勝・再試合】
駒大苫小牧  000001002=3
早稲田実業  11000110x=4



国道235は沼ノ端のウトナイ湖を右に見る、この都会地近くにおいても湖は原野、湿原などの豊かな自然が形成されている。 すなわち動植物の宝庫、野鳥の楽園である。
マガンや白鳥の集団飛来地として、国際的にも知られ、日本では4番目にラムサール条約に登録されている地域であった。 

ここから国道はR236となり2車線の広い道を西へ行く、程なくして、右側に、その「駒大苫小牧高」が在った。ゆったりとした広い敷地に北海道らしく白樺の樹林が植栽されている、校門には全国制覇を祝う看板が、校舎には横断幕が掲げてあった。

近所の親子ずれの小さな女の子が、小生を指差して「ママ、また写真撮りに来てるよ・・!!」の一言が心に残った。


次回は、 白老・「アイヌ文化



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